
息子が通うインターナショナルスクールもようやく夏休みが終わりました。
この夏は(ここは年中夏だけど)日本語強化を頑張ったので、そのうちの一つ、語彙力アップを目標に取り組んだことについて今日は書いていきます!
語彙力とは
語彙力とは、言葉数の多さ、言葉に対する知識の量、そしてその言葉を使いこなせる力を指します。
中学受験における、
っていうクイズに答えることをゴールにしたくなかったので、明確な目標を設定することにしました。
語彙力なければ日本語の意味は理解できない
海外在住小学3年生の現状として、日々日本語に触れる時間が少ないので、どうしても日本語の語彙が少なくなります。
言葉の知識量が少ないと、自分の考えや、今日起こったこと、何にせよ、人に伝える際に詳細に伝えることができません。
例えば、
- 雨がポツポツ降っている
- 雨がザーザー降っている
この2つの文章の意味の違いは理解できているので、頭の中でポツポツ雨が降る様子、ザーザー降る様子、それぞれについて想像し、別の言葉に置き換えて伝えることができます。
以下の二つの文章の擬音を考えてみてください。
- 雪がしんしん降っている
- 桜がひらひら舞っている
南国育ちで、雪が降る様子、桜が散る様子をほとんど見たことがない長男は、おそらくこの文章を読んで、どのような様子を指しているのか、そして、筆者がどのような気持ちでこの文章を書いているのか、意識をして知識をつけていかない限り理解することができません。
語彙力があると深く思考することが可能になる
語彙力を豊かにすることで、深い思考ができるようになって欲しい、そして、深い思考をするためには語彙が必要になると考えました。
また、言葉の力は思考回路に直結します。
言葉を知らない限りはその違いについて本人は考えることも、意識することもないままです。
もちろん、知識にないことは言葉として使えません。
自分の気持ちを伝えるとき、同じような意味の言葉でもどの言葉を使う必要があるのかということは、日本人として生きていく中でとても大切です。
自分の感情を言語化し、相手に伝えるためにも語彙力は必要となります。
語彙力アップに使った問題集
知識がなさすぎる子供には問題集の学習が効果的
当初、あまりテキストを増やしたくなかったこともあり、読んだ本やといた文章題の中からわからない言葉を辞書で調べたり、文脈で読む練習を進めていくという学習を行っていました。
しかしながら、それでは習得する語彙に偏りが出来、また、前後の文章をしっかり読んで言葉の意味を判断することになるため、時間がかかってしまうこともあり、語彙について考える練習にはなれど、増やす学習としては不向きでした。
そのため、語彙に特化した問題集を利用することにしました。
以下、検討した問題集を紹介します。
すばる舎語彙力アップ問題集
こちらの問題集は切り取り線がついており、1日1枚のペース、隙間学習として持ち運び用の学習として使うのに適しています。
3段構成になっており、上段に語彙を使った例文、中段に語彙の意味、下段が虫食い問題となっており、上段の文章を読んで中段から意味を選び、下段の虫食い問題を解くという3段構成での学習が可能です。
裏側の欄外に答えがあり、問題を解いている時は答えが目に入らず、また、答えあわせも容易です。
学研 言葉力
学研から出ている言葉力、こちらは2段構成で、上段に語彙と意味。下段に虫食いの例文という構成になっています。
答えが同ページに書いてあるのが玉に瑕ですが、シリーズからドリルも出ており学習確認もしやすいです。
四谷大塚 国語力がアップすることば
こちらも3段構成になっていますが、上段に書いているのが語彙のみ、中段が語彙の意味、下段が虫食い問題となっています。
上段が語彙のみということもあり、例文から推測することができないので、ある程度語彙力のあるお子さんでなければ扱うのが難しいように感じました。
我が家は結局語彙力アップ問題集を購入し、普段は1日2ページ時間の有る日は1日4ページ、のペースで進めていきました。
200ページ以上あるということもあり、1冊目の小学校基礎レベルがようやく折り返し地点に到達したところですが、意味のわからない言葉も文脈で考えてみる癖と、辞書で調べる癖がついて良かったです。
最後に
意味を覚えるだけにとどまらず、自分の言葉として使えるようになる必要があります。
難関中学に合格した小学生が、1月末から2月の合格発表時のテレビのインタビューに、大人も使わないような難しい言葉を使う様子をみたことがある人も多いのではないでしょうか。
彼ら、彼女らはこれまでの学習の積み重ねの中で自分の言葉として多くの語彙を消化し、使えるようになった結果、ああいった成熟した思考を身につけていくのではないかと思いました。
3年半後、息子がどのような選択をするかはわからないですが、これから3年半の間で一生使える日本語と、思考力を身につけられうようサポートを続けていきたいです。
本日もお読みいただきありがとうございました。