今年から日本の公立小学校も英語教育が始まりますね。
英語が導入されるのは小学3年生からで聞く・話すことに注力した授業になるんだとか。
とはいえ、すでに英語は何年間も習い事ランキングでも上位を占め続けているし、教育熱心な親御さんたちは長男が赤ちゃんだった9年前にはすでに英語教育をされていたという印象です。
そんな私も英語教育に熱心な親の1人で、長男次男の時には1歳から英語教育を家庭学習でスタートさせていたので、インターナショナルスクールに入学する5歳までの家庭学習でどんなことをやって効果的だったかについて書いてきたいと思います。
この記事を読んでわかること
・自宅でできる英語教育の取り組み方
・インターナショナルスクールの入学試験対策
・インターナショナルスクールの非ネイティブサポート二ついて
英語教育はいつからやるべきか
英語教育はいつからやるべきか、についてですが。
結論は、早ければ早いほど良いです!
言語習得には2000時間のインプット時間が必要になると言われています。
就園してしまうとこのインプット時間を取ることはとても難しくなり、また就園してしまうと1日の大半を日本語のインプットに費やすことになってしまうので、就園前にできる限りの時間を英語に触れることがキーになります。
言語取得に必要な技能
そもそも、言語取得には聞く、話す、読む、書くという4つの技能が必要になります。
今、1歳児を育てていて実感しているのですが。赤ちゃんは生まれてから言葉を発するまでにまず、「聞く」”だけ”を1年半続け、1歳〜1歳半前後でようやく話し始めます。
それからまた3年〜4年ほど経って、5歳前後から「読む」そして「書く」ことを始めます。
つまり、子供が「話す」ようになるためには「聞く」ことに多くの時間を費やす必要があります。
言葉の発達が早いことのメリット
言葉の発達には以下のように、語りかけの語彙量が言葉の発達に影響するという研究結果があります。
https://president.jp/articles/-/33443
”2020年2月に米国科学アカデミー紀要(PNAS)という権威ある雑誌に、生後半年の子供をもつ養育者が、このペアレンティーズという言葉の使い方の指導をうけながら子供と接していると、子供が18カ月(1歳半)になったときには、そのような話しかけをしていない親のもとに育った子供に比べて約2倍の言葉を話した、という成果が発表されました。
この研究以外にも、低所得家庭の親は、1時間に600語しか語りかけていないのに対して、学歴が高く高収入の家庭の親は1時間に2100語も語りかけているという差から、高所得者の子供のほうが言葉の発達が早い、ということも報告されています。この語りかけの差は、子供が4歳になるときには積もり積もって、4500万語(高学歴高収入家庭)vs1300万語(低所得家庭)になるのです。”
プレジデントウーマン「最新の研究で判明「言葉の発達が2倍早い子の親は何が違うのか」
上記の記事によると今の研究では小学校までの成績に影響するというところまでしか現在はわかっていません。
しかしながら、ここで書かれているように未就園時期に耳にした語彙量は、家庭によって異なり、積もりに積もって大きな格差となります。
日本語も然り、英語も然り。
日本語と同じように英語も話せるようになって欲しい。そう考えているのであれば、英語も日本語と同じボリュームで聞かせてあげる必要があります。
非英語圏での家庭の取り組み
日本語と同じように外国語を習得するためには日本語と同じくらい外国語を聞くことに時間を割く必要があります。つまり、自由な時間のある未就園児のうちから始めることが効果的だと言えます。
私は今、タイのバンコクで子供をインターナショナルスクールに通わせていますが、多くのインターナショナルスクールに通うタイ人家庭では、お母さんとは英語での会話、お父さんとはタイ語での会話といった家庭内での言語教育を徹底しています。
これは、インターナショナルスクールに入学をするために事前準備として家庭学習の中で英語をある程度のレベルまであげておくサポートの中からきています。
実際にインターナショナルスクールに入るとネイティブの子供に近いレベルで英語を理解できなければ非ネイティブへのサポートを受けたり、いくつか学年を落として勉強をすることになります。
インターナショナルスクールにおける非ネイティブへのサポート
インターナショナルスクールにはESL(English as a Second language)という非ネイティブでかつ英語力が未熟な生徒に対するサポートがあります。
こちらは学校によっても対応が違って、授業自体は他のクラスメートと一緒に出席し、放課後に英語の苦手な生徒が集まる、または、個人で英語の指導を受けるパターンと、英語の授業のみ、別のクラスで授業を受けるという2つのパターンがあります。
学校によっては学年を一つ下げて授業を受けるところも少なくありません。
学年を下げることのデメリット
学年を一つ下げるデメリットとしては、英語のみならず他の科目の勉強も1年遅れになってしまうことです。
インターナショナルスクールは秋始まりなので、4月〜8月に誕生日を迎える子供であれば1年下の学年にスライドしてもあまり大きな問題ではないのですが、9月〜3月生まれの子供であれば日本と1年半遅れのカリキュラムとなってしまいます。
もちろん、学習内容自体が日本と異なるので一概に進んでいる、遅れていると比較することは出来ないのですが、どこかで日本に帰ることを前提とすると、年齢に沿った学習から大きく遅れて学校生活に戻ることは、ただでさえ日本語という言語面での遅れが否めない中、とても大変なのではないかと危惧しています。
思うように英語を習得できるとは限らない
また、インターナショナルスクールに通ったからといって思ったように英語を習得できるとは限りません。
日本人同士で集まってしまう場合もあります。日本の学校と同じように授業についていけない子も一定数出てきてしまいますし、実際に年齢が大きければ大きいだけ語学習得に時間がかかり、2,3年の駐在任期でESLから卒業できないままと言う子もいます。
そういうわけで、海外留学や海外生活の予定があったとしても、幼少期より年齢に沿った学習をし、備えておくことは必要だと感じています。
我が子が日本でやってきたこと
我が家が海外駐在が決まった時期は、長男は日本では幼稚園の年長でしたが、こちらでは8月からは小学1年生であるPrimary1、Year2、Grade1という学年でした。また、ある程度の英語力がなければ学年が1学年下がってしまうという情報を得ていたので、年齢毎のインターナショナルスクールでの入学試験内容を調べ、準備をしていました。
長男・次男ともにに英語学習については1歳から始めていました。日本で行った主な英語学習は下記です。
①DWE聞き流し(1歳から)
②公文の英語(5歳から)
③NOVAの英会話(5歳8ヶ月から3ヶ月間のみ)
DWE聞き流し
話せるようになるためには膨大な「聞く」時間が必要になるということを子供を産んだ初期の頃に知ったことから、子供が1歳の頃からDWE:Disney World Englishを用いてCDの聞き流しを始めました。

2000時間のインプットの時間を母国語以外の言葉で確保するのはとても難しいと思います。
実際私も英語の聞き流し時間としては朝1時間の聞き流し、夕方からお風呂に入るまでの20〜30分ほどのDVD視聴に止まっていました。ただ、365日4年間DWE:Disney World English「ディズニーの英語システム」の聞き流しはほぼ毎日やり続けていました。
結果として日本を離れ、DWEを聞くのをやめてしまってもう丸3年になりますが、私も夫もそして長男も、流れていた全曲を未だに歌えるくらい染み付いています。笑
よく、DWEは子供が飽きてしまう、親が疲れてしまうと言うブログをみますが、我が家はテレビを撤去して徹底的にやりました。
現在Youtubeで優良の英語の動画教材が無料でたくさん配信されていますが、本当に量が多すぎてどういった音楽やアニメが教材として適しているのかを見分けるのはノンネイティブにとってはとても難しいです。
長期間多くの人に愛されて使われてきたDWEの教材は今後の英語教材選びの指標としてもオススメです。
うちもこのお風呂ポスターでアルファベット覚えさせました。笑


公文の英語
公文自体はベビー公文が始まったその月の1歳になる直前から始めました。
ベビー公文は3歳になるまで丸2年間続け、その後3歳から公文の算数を始め、4歳から国語も追加し、5歳から英語を始めました。
公文はインターナショナルスクールの試験に備えて読む、書く能力を鍛えるために、1年ほど続けました。
タッチペンと紙教材での授業でした。アプリなどもっと手軽で安い教材もありましたが、長男の受験したインターの中にはペーパー試験のある学校があったので公文をやっていてよかったです。
各インターによって試験内容も異なるので、調べて対策すると良いですね。
NOVA英会話
NOVAは渡航4ヶ月前から3ヶ月間だけ、こちらも試験に備えて聞く、話すの能力を鍛えるために始めました。


NOVAを選んだ理由は家から自転車で行ける距離にあったからです。笑
当時はオンライン英会話は大人向けのみだったのですが、最近は子供向けの子供になれた講師陣のいるオンライン英会話が低価格で受講できるので、週に1度通うよりももっと高頻度で受講できるオンライン英会話の方がオススメです。
現在コロナウイルスの影響により投稿ができない状態が1ヶ月以上続いていることから、只今次男5歳11ヶ月(あの頃の長男と同い年!)には毎日25分間
レアジョブ英会話にて英会話のレッスンをさせています。
やはり、インターナショナルスクールに3年通ったとはいえ、家では全く英語を話す機会はありません。よって、新しい言葉のインプットもZOOMの授業30分×2だけの現状は心許ないので、英語力維持のために引き続き受講していくつもりです。
こちらについてもまた書いていけたらと思います。
最後に
5歳で公文、5歳8ヶ月で英会話を習い始めるまでは英語に関しては聞き流ししかやっていませんでした。しかしながら小学1年生への編入は、日常会話に使う簡単な単語と簡単な会話、アルファベットが問われる程度だったので、全く問題なく試験をクリアすることができました。
しかしながら、日常会話という意味での会話力はやはり未熟であったため、入学してから苦労することにはなったのですが、そこはもう避けようがないですね。
次回は上記の思い出話を踏まえて(笑)、今0歳1歳にやっていること、これからやっていこうと思っていることを書いてみたいと思います。

